「裸足で散歩」ジェーン・フォンダ&レッドフォード脚本ニール・サイモンの大ヒット傑作ロマコメ

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「裸足で散歩」1967年製作/アメリカ原題:Barefoot in the Park


ブロードウェイの新鋭作家ニール・サイモンのヒット戯曲『裸足で公園を』を彼自身が脚色。舞台演出も担当したジーン・サックスが監督したソフィスティケイト・コメディ。撮影はジョセフ・ラシェル、音楽はニール・ヘフティが担当した。出演は「サンセット物語」のロバート・レッドフォード、「夕陽よ急げ」のジェーン・フォンダ、「パリは燃えているか」のシャルル・ボワイエほか。



アカデミー助演女優賞ノミネート ミルドレッド・ナットウィック
ニール・サイモン全米脚本家組合賞の脚色賞にノミネート
AFI100歴代ロマンス映画96位!



初鑑賞。冬のニューヨーク。最近「帰郷」を観て魅力を再確認したジェーン・フォンダ。脚本が大スキなニール・サイモン!欧米でいまも大人気を誇るラブコメ映画としてコレは観なくては~と!


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マア!~若くて超カワイイ新婚カップル、ジェーン・フォンダとハンサムな新人弁護士レッドフォートがイチャコラwアツアツ~!初々しい二人が観れるとは~微笑ましいやらキュートすぎて。新婚アッチッチ。たぶんー作品の中で20回はキスしております(笑)


若くてスタイル抜群、自由奔放なコーリーと保守的で真面目、新人弁護士のポールは新婚ホヤホヤ。


ニューヨーク・グリニッジヴィレッジのアパートに引っ越すものの、当てが外れ6階の部屋は急な階段で到着するまでヘロヘロに。おまけにまだ家具もなにも来ていない部屋はがらんどう。弁護士初仕事をゲットしホクホク帰宅したポールが「なにか寒いね」と上を見上げれば天井には穴が!?~と、カンタンに言えばこんなストーリーなのですが、、、


けれどーさすが名脚本家ニール・サイモン!! ユル~イ物語では終わらない。新婚ゆえのドタバタ、ともに暮らすようになってから気付く価値観の違い。それを克服していく二人の姿を、彼女の母親の恋物語まで盛り込み、ユーモアいっぱい、セリフの応酬で魅せてくれる。


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結婚したばかりアツアツの二人。ニューヨーク・グリニッジヴィレッジのアパートに引っ越すことに。まずはーその前にプラザ・ホテルで6日間二人だけのハネムーンの続きをしよう~「6日間思いきりホテル代の元をとろうね」←のちに大監督にもなった名優レッドフォードが言ってますw


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部屋の前には6日間たまりにたまった新聞紙の山! 部屋の中でふたりがなにをしているか?!ボーイさんも見て見ぬふりなのでしたw


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若きジェーン・フォンダがこんなにスタイルがバツグンだったとは!! 7日めの朝ーポールがやっとのこと出勤しようとすると中からコーリーが廊下に出てきて「いまのがキスなの!?」


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「あなたが仕事から帰ってくる5時まで待てないわ!」「いや5時半まではもつはずだ」勝手にやっててくれと(笑)いや~でも愛し合う二人はこんなモノですよ~一瞬一秒でも離れたくない~この共感こそ脚本家ニール・サイモン・マジックなのだ。


セクシー時代のジェーン。『バーバレラ』など未見のわたしは今作の彼女の色っぽさには大いに驚かされた。セクシーを保ちつつ後年のキャリアがチラリと見え隠れする達者なパフォーマンスを発揮。


片やレッド・フォードは初々しく…前年66年、ナタリー・ウッドと共演した『雨のニューオリンズ』というテネシー・ウィリアムスの戯曲の映画に出演したばかり。ウィリアムズらしく、かなーりダークな出来。レッドフォード自身の魅力もハンサムというだけで演技もそこはかとなく、ぎこちなかった。


しかしー翌年コチラ「裸足の散歩」レッドフォードは吹っ切れたようにカラッと明るく実直。二枚目亭主が強気の奥さんにテンヤワンヤと振り回されるボケをかわいらしくセクシー、コミカルに演じていて好感!


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アパートに越してきたものの花の結婚生活は問題続き~6階の部屋までたどり着くには急な階段を上がらなければならずヘトヘト。ジェーン演じるコーリーはお構いナシ!愛するダンナ様が帰宅するだけで大ヨロコビ~。


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いやに寒いと思ったら空調は壊れているわ、なんと天井には大きな穴が開いてるという、、真冬のニューヨークだというのに…!!


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それでも二人には愛がある~暇があれば情熱的な新婚夫婦w イチャイチャがカワイイすぎる~


まず、、このお話に説得力をもたらすには、レッドフォードのようなダレが見ても一目置くイケメンを夫にするということは、相手の女性も相当に魅力ある持ち主だと観客をナットクさせなければならない。そうでなければ見る人は「ウソでしょ」とジェラシーいっぱいになってしまう。


これより時代がすこし遡ったハリウッド黄金期のケーリー・グラント全盛時代を思い出すと、そこは有無を言わせない。キマッテいる。文句を言えるワケなどない。グラントの横には美女しかいなかった。バーグマン、アイリーン・ダン、J・フェーンティーン、デボラ・カー、オードリーete~現実離れした銀幕の世界。これはひれ伏しかないのだ。


けれどー60年代以降はチョッピリ現実的。美男と対等に張り合うには上にあげたような超絶したウツシクサというよりは、それだけではダメ。相手の美男子をタジタジにさせメロメロにさせちゃう人を惹き寄せる、サムシングがなければ、、!


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と、いうわけでコノ作品のジェーンはロジェ・バダムと結婚しお色気が一層磨かれていたころ。大仕事にありつけた夫の話もなんのその。「仕事よりわたしを見て」こんな風に踊っちゃう姿もキュート。レッドフォードをメロメロにするのもナットクのチャーミングさ。


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最初戸惑っていたレッド・フォードも帰宅したら「じつは、、ボクも仕事中トツゼン感じちゃったんだ」と告白し、また2人でチュ~見ちゃいられないけど見ていたくなってしまうというw


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ジェーンが着こなすカラフルなファッションも見どころ。それもそのハズ!衣装デザインは『麗しのサブリナ』『裏窓』などアカデミー受賞8回というカリスマ女史イーディス・ヘッド。普段着からドレスまでマネしたくなるものばかり。


アパートに家具も運び込み、新婚生活もなんとか形に、、そんなときコーリーの母親エセルがアパートに訪ねてきた、、のは、、いいけれどー!


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部屋まで登り切ったところで息がキレるのはお約束(笑) 


さてさて物語は~コーリーが未亡人である自分の母親とアパートの屋根裏部屋に住んでいる風変わりなビクターという独身中年男(往年の美男俳優だったシャルル・ボワイエが演じていてビックリ!)の仲を取り持とうと、ディナーをセッティングするわ、ノリノリでつっ走ってしまうことから騒動に発展。おかげで母親も夫のポールも振り回されクタクタに、、ついに夫婦口論へとハッテン!


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「君はいつもやりすきだ」「どうしてよ。じゃあ、あなたはまるで逆の堅物。冒険心がない、なにしても面白そうじゃないわ。"裸足で公園を散歩してみない?気持ちいいわよ"と誘っても、イヤだって言ったじゃないの」


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可哀そうに寝室を追い出されたポールはソファで寝るハメに…すると穴のあいた窓から雪がふわり、ふわり、思わずクシャミ!!


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ケンカは止まらず~「価値観の違うあなたとは離婚するわ」とコーリーが言い出す始末。ついにポールがアパートを出ていくハメに!


さてさて、、、ダレが見てもアツアツだったハズの新婚夫婦の亀裂、行方はどうなるのでしょう~~


ニール・サイモン自身が手掛けた戯曲の映画化だけあり舞台劇のようにセリフの応酬。会話劇はほぼアパートの一室で繰り広げられる。とにかくー名手ニール・サイモン脚本の映画はどれもユーモアがありコミカルなセンスに溢れている。どこにでもいるフツーの人たちを映し出すのがバツグンに上手いのだ。


ちなみに、、、ニール・サイモンってどんな人?という方に…


こんな方です↓


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AFI歴代恋愛映画96位に『裸足で散歩』が選出され喜ぶニール・サイモン。日本の脚本家でもニール・サイモン風にチャレンジしてきた人は多いが粋なセリフ、洗練された都会的コメディはバツグンの「間」を分かっているセンスがなければムツカシイと思う。


サイモン作品~過去の記事にも綴った→『おかしな夫婦 主演ジャックレモン』コレは中年夫婦の珍道中だった。


ほかに大ヒットしドラマ化もされた『おかしな二人』では潔癖症のジャック・レモンと超ズボラなウォルター・マッソーの水と油の中年離婚男が一緒に住むことになった傑作喜劇。ほかに『グッバイガール』『第二章』など外れなし。俳優たちも水を得た魚のようにイキイキとスクリーンで新境地を見せてきた。


やはり俳優同志のコンビネーションが上手くいくと、映画も成功するよう!


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ポールが出て行ってしまい反省するコーリー。落ち込む娘に、母親は、笑顔で娘に「結婚が上手くいく秘訣」をアドバイスする。


「結婚して上手くいく秘訣はカンタンよ。3つだけ。自分の意見だけを通そうとしないこと。イチャイチャするのは部屋の中だけ。相手を主人とし立ててあげること」「それだけ?」「そう、それだけ。ポールはあなたを愛してるわ。あなたもでしょ。早くポールの元にいってあげて」


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周辺を探すとポールは裸足のままセントラルパークに。酔ってフラフラと一夜を明かしたようで見たこともないハイテンションに。「これが裸足で散歩だろ」「ポール、やめて!!」


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「階段を下りてきづいた…」愛の言葉をポールから期待するコーリー!!しかし、、ココで平和に終わらないのがニールサイモンでありましたw


映画全体としてすこし残念に感じたのが、、途中ー母親の恋話がメイン話になってしまったこと。そのことでドタバタが増し新婚夫婦のユニークなキャラを生かした芯がずれてしまったようにも感じた。母親役のミルドレッド・ナットウィックも可笑しくてチャーミングだったのですが!


コレ、若きころのブラットピットとジェニファー・アニストン辺りがリメイクしても良かったかも~ぜひ観てみたかったですね。しかしーこのポールという弁護士役は二枚目だけれど生真面目でどこか飄々としていなければ面白味がない。ブラット・ピットの自由さ満開個性では型にはまり切れなかったかも。


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裸足であろうが、靴を履こうが、それぞれを認め合い、大切にすれば、歩調はどこにいても一緒なのです。


フォンダとレッドフォードは前年にブランド主演『逃亡地帯』でも共演。ーなんといってもコレから十年後79年『出逢い』で再び恋人同志として共演している。『裸足で散歩』からそれぞれの道を歩みアメリカを代表する大スターになっていた二人。さすがにサラリと肩の抜けた演技を見せてくれていた。


そしてーふたたび2017年に配信映画『夜が明けるまで』で共演。八十歳を超えた超ベテラン二人が、さらに人生の機微を見せてくれているそう。これまた拝見したいものだ。



love || robert redford & jane fonda in barefoot in the park「裸足で散歩」trailer 超キュートな二人をご覧ください。見てるだけで顔がほころんでしまう。ロメコメはいつの時代も人をハッピーにしますね。


『裸足で散歩』チャーミングな新婚夫婦を演じてから約50年。フォンダ&レッドフォードに「黄昏期」という言葉は似合わない。いつまでもお元気でいてほしいものです。





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