山口百恵 唯一無二の人 引退会見から 結婚まで

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1980年に突入したこの年。日本中が、何だか80年に向かってみんながソワソワし出していた。

世相も価値観も大きな変化が起きそうな、そういう期待が膨らんでいた時だったと思う。それはmi-ponが振り返ると90年 2000年のミレニアム、 2010年を迎えるそれよりも遥かに大きかったように思う。

ベトナム、学生紛争も今は昔、その後、平和が当たり前になり、ディスコやサーフィンに夢中なシラケの世代と言われた若者達も社会人になった。そして音楽も映画も、そしてアイドルも世相も徐々に多様化し更に豊かな時代へと成長していった時だった。

そして、それと並行して、豊かすぎるゆえ、様々な問題を抱える80年代にもなる訳なのだけど。momoo.jpg

山口百恵は、春近い3月に、「結婚・引退」宣言の記者会見をした。東京プリンス・ホテルでの百恵&友和の何ともホッとして幸せそうだったこと。

特にクリーム色のブレザーで表れた百恵ちゃんは公の場で恋人、三浦友和と堂々と一緒にいれる喜びで笑顔は輝くばかりだった。

清楚だけれど、そこはかとなく自信に溢れ、大好きな人の傍に堂々といれる嬉しさが溢れていたのです。


ワイドショーが一斉に報じて、そりゃもうその騒ぎはすごかった。

けれど、私は、、いや、きっと「引退」と聞き、ショックを受けるファンの方もたくさんいらっしゃるだろうと思う反面、自分にとってまた違う心情が込み上げてきた。


何故なら、「ああ、やっばりそうか。百恵ちゃんならそう選ぶだろう」って納得してしまった人も多かったように思ったからだ。

それはショックを超えていた。

感動的ですらあった。

「山口百恵は山口百恵らしい生き方を選ぶのであり、それこそ私達の好きな百恵ちゃんだよ」と。


ますます「山口百恵」という女性の潔さ。そしてその生き方に「素敵だな」と共感し、その気持ちが「引退」という事実を一瞬、吹き飛ばしてしまったかに感じたのです。

もう、何も言えない」の世界です。


なぜなら、ずっとファンが待ち望んでいた友和さんと百恵さんが、ついに映画やブラウン管の中だけじゃなく事実結ばれるというのだから。

それ以上何を望むのか。望むべきものはないのです。

けれど、しばし、考えてから思った。

「あっ、でも、そうか、そうなんだ!11月で完全に引退してしまったら、もう私たちは百恵ちゃんを二度と見る事は出来ないんだ」とジワリ、ジワリと涙腺が緩んだことも覚えています。


考えてみると、昨年の10月に恋人宣言した2人には、その結論しかなかったのだと思う。

友和さんは一昨年の暮れにプロポーズ。昨年の3月には2人で結婚を決めていたという。

「恋人宣言」で2人のつきあいが公のものとなってしまった時。

なぜなら、そこに「ケジメ」をつけるのが三浦友和であり、そこに真っ直ぐについていくのが、私たちの知ってる山口百恵という女性なのだから。


私たちは、山口百恵がそういう「芯」のある人だと、ずっと見てきていたはず。
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それからの百恵ちゃんの11月までの引退までのスケジュールは、あの絶頂期の頃のピンク・レディーに匹敵する位の過密さだったのでぱないかと思う。


なにしろ単発ドラマの撮影、映画「古都」の撮影にシングル、アルバムの発売。

さらに「百恵ちゃんまつり」公演。ドラマ「赤い死線」の撮影、全国の「百恵ファイナル・コンサート・ツアー」と続き、その間のテレビ歌番組出演はもちろん。10月5日の武道館のファイナルまで、正に秒ぎぞみのスケジュールだった。

それなのに、百恵ちゃんはずっとファンに笑顔で答え続けてくれたのだ。

その後、その時の事を、リアル・タイムで知らない方達の意見やまたネットの話題などで、「山口百恵の引退は、キャンディーズの引退の時と比べて盛り上がり方も、レコード売り上げも今一だったんじゃないのか?」という言葉を幾度も目にしたことがある。


リアル・タイムを知ってるm-ponは、「いや、決してそんな事はなかったんです」と言いたいです。


確かにキャンディーズの引退劇の様な一喜一憂の騒ぎではなかったかも知れない。ただ、それは、山口百恵が「結婚」して、「主婦」になるという具体的な引退であったこと。そして、3月の引退宣言から、10月の武道館ファイナル・コンサートまで、じっくりと時間をかけて、ひとつひとつ、百恵ちゃんがきっちりと丁寧に仕事をこなしたこと。ファンやこちら側に、「引退」の挨拶をしていってくれた事などがある。

私達は、一気に引退までの山口百恵を消化するというより、彼女の意志、芸能界を引退する日までを、温かくその芸能生活のファイナルまで見守れたのだという期間だった。

ゆるやかに芸能界から去る彼女を、じっくりかみしめたという感じだ。

この年百恵ちゃんは、まず「謝肉祭」「ロックン・ロール・ウィドウ」のシングルを続けてリリース。今でこそ、この2曲は情熱の百恵らしさ、そして引退直前まで「挑戦」する百恵の意気込みを表した曲だと思う。

でも、m-ponは、正直、当時この2曲を聴いた時どちらにもピンとこなかったものでした。

「謝肉祭」は、いつもの宇崎&阿木コンビだなという印象にとどまり、「ロックン・ロール・ウィドウ」が出て初めてこの曲を聴いた時は焦った。「えー、また宇崎&阿木コンビの曲かー。しかも、ロック調の曲なんて、百恵ちゃんらしくないぞ。しかも、引退まであと数カ月しかないのに、こんな曲、出してる場合じゃないのに」なんて、ナンテ・・・思ってしまっていたのです。

(ちなみに私の、おぱあちゃんは、この曲が最高に格好イイ!)百恵ちゃんの迫力ある声に聞き惚れる゛と絶賛していたのです。改めておばあちゃんの方が遥かに先見の目があったらしい!

現役最後の「さよならの向こう側」を聴いた時も、ラスト・シングルにしてはジミだなと最初、思ったことを覚えている。

しかし、しかし、、

そこは宇崎&阿木コンビのやっぱり素晴らしかったところ。この曲の歌詞、このメロディー、聴けば聴くほど、まるでスルメイカのように味わい深く、ジ~ンと耳に残り、胸に届き、知らないまに、口ずさんでいたのだった。

すでに中学にあがっていた私。仲のいい友達に「百恵ちゃんの゛さよならの向こう側゛ってすっごいいい曲だよ。じっくり歌詞、聞いてみて。ああ、いい詩だなあって感動するよ」と伝えていくたび・・「ホント、じっくり聴いたら、すごいいい曲だね」とみんな口ずさみ始めた。

♪何億光年、輝く星にも~♪

あれから、30年以上経ち、この曲の知名度、そして評価はご存じの通りである。あの武道館で、最後に歌い上げたあの百恵ちゃんの姿と共に永遠に語り継がれる名曲となった。

80年に入り、アイドル界も大きく変わった。その前年のドラマ金八先生で「たのきんトリオ」の3人がすでに騒がれ、m-ponの青春時代を彩っていく。

歌の数々を発表した松田聖子がデビューし、m-pon自身も、それらに心を躍らせ、また洋楽の世界にも夢中になりつつの中だった。

けれど山口百恵」の引退は、やっぱり特別だった。その引退が近づくとやっぱり実感が迫ってきて、本当に本当にもう引退してしまうんだなと。

寂しい。百恵ちゃんが私たちの前から消えてしまう。それも幸せに向かっていくことなのに。ファンはまだまだ実感と夢の中にいるような狭間のまま・・。


そして、10月5日、「山口百恵」ファイナル東京日本武道館のコンサート。
テレビに釘づけになって、中継を見ていたことを思い出す。
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神秘的な美しさと歌唱が頂点に達した「引退コンサート」

あれから、ビデオでも、再放映でも、そして今は手元に完全版DVDがある。

いつでも山口百恵と再会できる。あの時は、このコンサートを何度も見れるなんて考えも及ばなかったこと。

美しく、凛として、「我儘な生き方を通してしまって、、ありがとう、幸せになります。」とステージから去っていった山口百恵。


「女性って、愛する人の元へ行く時、こんなに美しいのだ」と今でも引退コンサートの歌唱を見るたびに思う。

山口百恵は、心から愛する人と出会い、その人のところへ嫁いでいったのです。

けれど時々、今でもしばし…

「もし、百恵ちゃんが引退していなかったらどんな仕事を見せてくれたろう。歌唱は抜群に上手くなっていたし女優としても、もっと開花しただろう、もっと、もっと・・・」と思いを馳せ、「たら、れば」ばかり想像する瞬間がある。

けれど、このファイナルを見て、またいつも考えを改めるのです。

「彼女はこれ以上ない幸せな選択をしたんだ。幸せだろうなあ。あの時間も、そして今も」
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結婚式の山口百恵。しっとりと幸せに満ち溢れている

あれから何十年経過しても、山口百恵のような「個性」を持った人はやっぱり1人もいない。彼女ほど、アイドルでも女優としても両極端な個性を持つ人はいなかった。

可愛いのに綺麗。匂う程の色気があるのに清潔。自己主張をしているようで、控え目。黒も似合うのに白も似合う。気丈なようで、女らしい。

そんな幾つもの様々な魅力を山口百恵は、しらずしらず自らを開花していった。

そして、そういう人は男性は勿論、女性からも圧倒的に支持される。だからこそみんな彼女を忘れられないし、彼女にたびたび会いたくなってしまう。DVDや動画。数々の魅力フォト。そしてやっぱり名曲の数々。

その魅力は、あの時代だから生まれたスターなのか、彼女の生い立ちなのか。はたまた個性であり性格なのか。

そのどれもが形成され、見事に溶け合って、唯一無二の人であった。だから、きっと、誰も彼女のようには憧れても似ることは出来ないし、山口百恵は我々を魅了し続けていくのだと思います。
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百恵ちゃんが今でも誠実な旦那様と幸せに暮らされているのが、なにより嬉しい。さりげなく、しなやかに、生きてる百恵さんはあの大スターだった頃ときっと少しも変わってないと思うから。

これからも、1女性ファンの目から山口百恵さんについて、色々綴っていけたらと思います。これからもずっと山口百恵は永遠に憧れのスターであり女性で有り続けます。



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