名作「フィールド・オブ・ドリームス」メジャーの夢 宝物の歴史

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大谷翔平選手の連日の大活躍に、わたしも日々大興奮が続いています!


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『フィールド・オブ・ドリームス』 1989年 米ユニバーサル 


<解説> アイオワ州の広大なとうもろこし畑や、伝説の大リーガー、シューレス・ジョーとの出会い。フィル・アルデン・ロビンソン監督は、これらのアメリカならではのエピソードを織り交ぜながら、アメリカンドリームの物語を静かに描いた。自分を信じて行動を起こす主人公の農夫をケヴィン・コスナーが演じている。セリフの少ない描写が、かえって彼の誠実さを浮き彫りにする。夢をもつことの大切さを教えてくれる感動作。(Amazon com)


監督 脚色 フィル・アルデン・ロビンソン 原作「シューレス・ジョー」W.B.キンセラ

主演 ケビン・コスナー エイミー・マディガン ジェームズアールジョーンズ レイ・リオッタ バート・ランカスター音楽ジェームズホーナー


アカデミー賞三部門ノミネート AFI 米歴代もっとも感動的な映画28位 AFI米歴代ベストファンタジー映画6位


このブログでも数年まえまでは、冒頭でしばし、大谷くんの(いまだに、大谷選手というより、゛大谷くん゛と呼んでしまうのがフツウに多い)話題をしていたのですが、そのあとゲガや手術など…苦節二年。


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大谷選手が打席に立つとき。客席の歓声が日に日に高くなってきて。神さま、仏さま、大谷選手状態です。


とにかく日ハム時代から飛びぬけた才能の持ち主でありながら、大活躍→ケガと交互に年ごと繰り返し。この二年は絶え間ない努力。トレーニング。本人の天性の才能がやっと集結したようで、ケガはつねに心配だけれど、とにかくウレシイ!落合元監督がいうように「今年が、まさに彼にとってデビューのようなもの。思いきり活躍してほしい」その言葉どおり。


野茂選手時代から大リーグを観ることは大スキなわたし。


そんなとき。 あるメジャー米ファンの、こんなコメントが目に留まり、こころが踊ってしまった。


それは、、


わたしが幼かったころ、なぜ父親があんなにベースボールに夢中になっていたか、大谷選手を見ていて、やっとわかった』と、いうものだった。


ああ-!驚いた。なぜなら、それはわたし自身が抱いていた想いとまったく同じ。感じていたことだからだったから。


西日があたる畳のちっちゃな部屋。父専用のブラウン管テレビの前。好きな球団。大好きな選手のホームランに一喜一憂。勝てば満足でビールがすすむ。負けると無言でふて寝。


隣のリビングでマンガを見ていたわたしには、父の姿を「そんなもんかしら」と冷めた目で見つつ、同時にそんなに、なにかに夢中になれるウラヤマシサを眩しく思ったものだった。


日米。違いこそあれど、それは遠い遠い懐かしい人たちと家族の記憶。そして野球の歴史とそれぞれが重なっている。


そう思った瞬間に、、。 そんな憧憬を呼び起こす、宝物のような映画があったことが、ふっと思い出されたのがこの映画だった。


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それが映画「フィールド・オブ・ドリームス


全米でも日本でも決して派手な宣伝があったワケではなかった。しかしそれは同時に不思議な現象を巻き起こした。


それは口コミからじわじわ~っと広がっていったこと。アメリカでも最初は全米わずか22館で封切られたにもかかわらず、7週後には50倍1100館に拡大し大ヒット。


それはここ日本でも同じだった。ケビン・コスナーも「アンタッチャブル」で要約名前が一般認知されたころ。しかも巷ではアクション全盛期。


ーにも、かかわらず、、みんなが劇場に詰めかけた。泣いた。とくに男性が泣ける映画だといわれ、劇場に観に行った妹は、隣の男性がラストシーンになると、上腕の袖をなんども口にあて号泣していた姿を見たという。


わたしも大谷選手のこともあり、今回、何十年かぶり観なおしたが、やはり落涙。


スポーツ映画というより、これはむしろ人の温かさ。奇跡的な優しさや夢。もう亡き人。いない人へのレクイエムなのだ。


人が生きていく上で「後悔する」という過去を、浄化させてくれる奇跡的な作品。こんなに優しい映画はもういまのアメリカ映画には作れないのではないか。そう思えるほど、いま歳を重ね、より身に染みて、、泣いてしまう。


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舞台はアイオワ州。レイ・キンセラ36歳。高校時代の同級生の妻アニーとかわいい娘アニーと共に、とうもろこし畑をもち平穏に暮らす男。


母親とは早く死に別れ、若いころはマイナー・リーグで少しプレイしたこともある野球好きの父と暮らしていた。しかし17才のときに父と口論したことをきっかけに家出。父が死ぬまで会うことはなかった。


歳瀬で生まれた息子。レイは父のように夢破れ、ただ、ただ、老いていきたくはないと思っている。


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そんなある日-レイはとうもろこし畑の中で不思議な声を聞いた。


それを建てれば、彼はやってくる。


その意味は、『1957年に死去した伝説の大リーガーであったシューレス・ジョーのこと。


彼は1919年のワールド・シリーズで敗れたホワイトソックス主要8人選手中の1人だ。球場を作れば彼はここにやってくる』と、不思議なインスピレーションでその言葉を理解したレイ。


とうもろこし畑を潰す。ジョーを呼ぶために野球場を作りたい。嘲笑する町の人たち。変人扱い。すでに選手たちは何十年も前に亡くなっている。馬鹿げたこと。身内からはもちろん大反対。


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レイはやり遂げたいという。親父は夢を追わなかった。自分は後悔したくない。頭がヘンだと思われても。


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妻アニーはいう。「あなたが本気でそうしたかったら、やるべきよ」


公開当時、エイミー・マディガン演じるこのアニーも大評判になった。70年代にヒッピー活動も経験。強く心根が深く、新しさと古さ。両方を兼ね備え、夫を理解しようとする良妻の鏡のような女性。


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ついに球場は完成した! 逆に借金は増えた。これからどうなるのか…けれどレイには作らねばならない信念に追われる。



それは裸足でプレイしたエピソードか゛シューレス・ジョー゛と呼ばれたジョー・ジャクソンの名誉のためでもあったから。


ベイブ・ルースやタイ・カップと並ぶ伝説の選手であったジョー。ただ、彼とそのチームであるホワイト・ソックスは、1919年ワールドシリーズにて、八百長試合でわざと負けたとされ裁判にまで発展。しかし裁判では証拠もなく彼らは全員無罪に。


ところが-当時の初代コミッショナーは「噂であっても許さない」と、選手8人全員を野球界から永久追放してしまった。


子供のころ、父親から「おとぎ話」のようにそれを聞かされてきたレイ。悔しそうに語る父親の言葉。また追放された選手たちの無念に想いを馳せていた彼。


そして季節は流れ、、、人々からレイへの風当たりはますます強くなってきた一年後のある夜…。


娘カリンが球場で、ついに、、、ある男が立っているのを発見する!


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それが、あのシューレス・ジョー!  ついに、ついに彼はやってきた!


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信じられないレイと家族。目の前に若きシューレス・ジョーがいる。幻なのか、奇跡なのか。


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熱く野球への望郷と思い出を語るジョー。彼はレイに球場を作ってくれたお礼と、ホワイトソックスのメンバーほか8人もここに来たいと思っていることを告げ.る。彼らもマウンドに戻り、もう一度プレイしたい気持ちであることを。


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翌日だー彼らはとうもろこし畑の向こうからやってきた。


晴れわたった空。1919年、ホワイトソックスのメンバーたち。野球ができる喜びに胸はずませ、若いころのままの彼たちが! 生き生きし、夕焼けの空に囲まれ、走ってくる。グローブやボールを抱えて。ファンタジーを飛び越えた「夢」である。はるか天国の彼方にいってしまったかに思えた人たちが、いまやり残した希望に胸弾ませる。


しかし、物語は、ここで決して終わらない。 


レイの旅はここからがさらにクライマックスへと向かっていく、、、。


夢の世界の実現に満足していたレイだったが、新たなメッセージの声が彼に再び聞こえるようになった。


こんどは 『彼らの苦痛を癒せ』 というものだ。


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アイオワからボストンへ。彼らのうちの1人とは、、いまは社会の喧騒から逃れ隠居生活をしているアメリカの有名作家であった。それは熱狂的野球好きのテレンス・マン。演じるのは「スター・ウォーズ」ダース・ベイダーの声でもお馴染みのジェームス・アール・ジョーンズ。


指名は、テレンス・マンをもういちど野球場に連れていくこと (このテレンス・マン。じつは原作では、『ライ麦畑でつかまえて』の著者。なんとサリンジャーなのだ。) 


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そしてー彼らのうちの二人目とは、、、ミネソタに住む元大リーガー。ムーンライト・グラハムというドクターのこと。


しかし-彼も、もう20年ほど前に他界。すでに、この世の人ではなかった。演じるのは往年の名優中の名優バート・ランカスターだ。



ただ、不思議な経験において、レイは晩年の年老いたグラハム医師と話すことができたのだった。(この辺りがファンタジーの所以) そこでー彼はグラハムの生涯、唯一無念の気持ちを知ることとなる。


グラハムは大リーガーではあった。けれどーなんと彼は、、、


「生涯成績は試合数1、打数なし、捕殺なし、失策なし。すなわち、ルーキーのとき、たった1試合だけ代打で守備で出場したことがあるだけで引退しメジャーにあがることのなかった、まったく無名の選手」だったというのだ。


グラハムの幻と別れ、なんだか釈然としないまま、レイは作家のテレンス・マンとともに妻と娘が待つアイオワに戻ることとなる。このままでは金銭的にひっ迫し、野球場も売却しなければならない…。


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そんな帰り道ドライブウェイで、レイたちは、ヒッチハイク途中の青年を車に乗せることに。彼もメジャーを目指し頑張っているという。野球場のことを話すとぜひ見たい!という。


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球場についた青年はシューレス・ジョーたちを目の前にし興奮し歓喜。一緒にプレイもしたが力の差は歴然。それでも青年の輝く笑顔は止まらない。それを見て微笑むレイ家族。作家のテレンス。野球場を失ったらこんな光景ももう見ることはできない…。


そんなとき、だ! 家族で、彼らがプレイする光景をウッド席から観戦していた矢先。レイの娘が食べ物をのどに詰まらせて失神してしまう!


慌てる家族。どうしたら、、、、、。


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その瞬間だ! レイの娘を助けようとして、マウンドから飛び出してこようとしたのは、あの青年だった!


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もし、もし、、マウンドから一歩でも出たら二度と夢の世界に帰ることはできない。しかし青年は歩み出る。


なぜなら、、青年は医者だった。


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そう、、、この若き青年こそ、無名の大リーガー。レイが、ミネソタで会ったドクター・グラハムだったのだ!


娘を助けてくれたグラハム。しかし-球場からこちらの世界へ出てしまった彼は、二度とこのマウンドでプレイできない。


ここからラストまでの展開は、こらえきれない涙で画面が翳んでしまう。


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「わたしが100年近く思い続けた夢。大リーガーたちとマウンドでプレイすること。夢が叶った。礼を言うのはわたしの方だ」


そう伝えるグラハムの清々しい顔にはもはや後悔はない。このグラハム選手もジョーたちと同じく実在した真のメジャー・リーガーだった。


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静かにそっと背を向け、とうもろこし畑の中へ消えてゆくグラハム。姿が透明になり、いつしか霧のように見えなくなって。


彼は夢を実現させ妻が待っているからと天国へと帰っていった。どれだけ彼にとりメジャーでプレイすることが計り知れないことだったか。なんど見ても胸が熱くなるシーン。


グラハムを演じたバート・ランカスターはこれから数年後に逝去した。ベテランとしてこんなに素晴らしい作品において、わたしたちに最後まで忘れがたき印象を残してくれた。名俳優の彼にとってもファンにとっても生涯の名場面として刻まれることに。


そしてー映画はさらなるラストシーンへとつながっていく。


最後の最後。「これから、どうしたらいいんだ」と憤るレイに、シューレス・ジョーは静かに語りかけるのだ。


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『彼は来る』 、、、、、と。


その言葉とともに、 レイが遠く見据えた先に見えたのは、、、


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それは、お父さん、、、、


レイがささいな口論の末、17歳のとき家出してから二度と会わないまま、死に別れた父親。


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彼は必ずやってくる If you Build It he will come 」のほんとうの意味。


それはシューレス・ジョーでもなく他の人たちでもない。レイの父親のことだったのだ。


しかも目の前に現れたのは、野球選手でマイナーにいたころの若き父の姿。信じられない。震えるレイ。


「孫娘に合わせてあげたら」と、この奇跡を優しく後押しする妻アニー。


このあたりから涙がどうしようもなくこみあげ、、それも悲しい涙でなく、亡き人へのいとおしさで胸いっぱいになる涙。


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父と息子。レイの父親への慕情と後悔を若いころからずっと知っていたアニーは、挨拶し、そっと二人だけにしてその場を離れる。


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「ここはほんとうに素晴らしいところだね。天国だ。夢を叶えてくれてありがとう」


野球に夢を見て挫折し、それでも人生を一生懸命生きていた父。いまようやくそれが分かったレイ。


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ここではベース・ボール。だけれどーどんな人々にもそれぞれ人生の中、逝ってしまった人への後悔の気持ちがある。その人たちにもう一度会えるとしたら。 きっといちばん大好きな言葉と行動で、その人を抱きしめる。


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親子。二人のキャッチボールは、いつまでも夕焼けの中へ、そして夜へと続いてゆく。


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その姿を確認するように、そっと微笑み、家の中に入っていく妻アニー。


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そして、、レイもアニーも知らないうちに奇跡はさらに起こっていた。夢が叶うマウンドをひとめ見ようと、この球場を目指し、たくさんの車が列をなしてこちらに向かっている、、。 


なんて素敵なラストシーン。


もう、この球場を売る必要はない。「フィールド・オブ・ドリームス」夢を信じる気持ちと、愛した人たちへのレクイエム。


この作品がいつまでも色褪せない魅力はたくさんある。これほど温かさと優しさがつまった映画はそうそう、ない。


フレッシュで「ゲイリー・クーパーの再来」と言われていたころのケビン・コスナー。ジョー演じるレイ・リオッタのどこか寂しげな瞳と陰りなど。


配役もピタリだったことにくわえ、原作の良さを生かしながら、決してスポーツファンだけにアピールするだけでなく、ヒューマニズムあふれるファンタジーに仕立てた監督のフィル・アルデン・ロビンソンの演出の細やかな巧みさ。


アメリカの長き歴史が、120年以上存在し続けるベースボールと関わっていることの奥深さ。そこにもよりグッと感嘆してしまう。


しかもーアメリカの良心、歴史を重んじるハートが素晴らしいと思うのが、この映画『フィールド・オヴ・ドリームス』で撮影に使用されたこの場所、この球場は永久に残されることになったことだ。


いまや名所になって国中から、ベースボールファン、映画に感動したファンが足を運ぶという。映画の世界がそのままに、ドリームスとなって。


そして、、その生きた誇りにリスペクトをおくり、挑戦し続ける日本人メジャーリーガーたち!


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大谷選手は子供のころから夢はメジャーだったというから、まさにいまドリームの地。ベースボールを根っから楽しんでいるのが分かる。二刀流もだけれど、見ているだけでワクワクさせてくれ、一挙一動から目が離せない。それこそ父が見ていたころのスーパー・スター選手たちも、こんな眩しいオーラに溢れていたに違いない。


アメリカでは近年もっとも人気のあるプロスポーツは間違いなくNFLである。スピーディで人種とはず人気がある。またとくに黒人コミュニティに人気なのがNBA。逆に白人、ヒスパニック系が多く球場に訪れるのがベースボール。選手も多岐にわたっている。


それぞれに見応えもありもちろん良さもあるのだけれど、、「フィールド・オブ・ドリームス」の映画の中。作家であり、サリンジャーの化身ともいうべきテレンス・マンが語る言葉が印象的だ。


この国で長い年月、変わらなかったのは野球だけなんだ。野球のグランドとプレイは、国の一部なんだ』、と。



「フィールド・オブ・ドリームス」 名場面とサウンド・トラック スコア ジェームス・ホーナー


ジェームス・ホーナーのサウンドトラックがまた最高級に感動的で涙が自然にあふれてしまう。


彼はご存じ「タイタニック」「コマンド―」「アポロ13」「ブレイブ・ハート」など手掛け間違いなく後世に残る大作曲家だった。けれどー2015年不慮の飛行機事故で急逝。訃報を聞いたときは悔しくて悔しくて、、。ご存命ならジョン・ウィリアムスやマンシーニなどと並ぶさらなる名曲を残したに違いなく。 この「フィールド・オブ・ドリームス」も彼しか書けない切なさと温かさの融合。


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30年ほど前に買った原作本「シューレス・ジョー」擦り切れてボロボロに。感動したところは線をひき、なんども読み返した。


記事、追記。


今年2021年ーなんと!この球場で正式にメジャーの試合、ヤンキース対ホワイトソックスの試合が行われた。マウンドに佇むケビン・コスナー。とうもろこし畑から現れる選手たち、、バックに流れるのはホーナーの魂に触れるあのスコア。観客の熱狂。ああ、これこそ夢!



2021年『フィールド・オヴ・ドリームス』球場で行われたヤンキースVホワイト・ソックスの記念公式試合ダイジェスト。ケビン・コスナーが現れるオープニングから涙。涙。


フィールド・オブ・ドリームス」映画の感動。そこにある人を想う優しさは永久に薄れることない。まだまだ人から人へ、ドリームスは続いていく。
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Comments 7

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Palerider  
キャッチボールのシーンに

お久しぶりです。


『フィールド・オブ・ドリームス』
のラストシーンを観るたびに
父とキャッチボールをしていた時を
思い出し駄目だったですね。
今観ると号泣でしょう。

2021/06/25 (Fri) 18:53 | EDIT | REPLY |   
ギターマジシャン  
フィールド・オブ・ドリームス

「巨人の星」に影響されて、近所の小学生同士で草野球をやっていた自分にとっては、野球の漫画やドラマには、すぐに食いつく方でして、「フィールド・オブ・ドリームス」は、同じ野球でもオバカ映画の「メジャー・リーグ」と同じ頃に、映画館で見ました。

原作の「シューレス・ジョー」は、1人称で語る小説で、日本語訳のせいもあるのでしょうが、「ライ麦畑でつかまえて」や村上春樹の一連の作品のような文体で、これまた、その手の作品、庄司薫や三田誠広が好きな自分には、ものすごく楽しめました。

そして、映画は、原作のようにサリンジャーを出すわけにはいかず、別の架空の作家を登場させることもあってか、まったく別の視点から、家族の物語、メジャーリーグに憧れた若者、年老いてなお、その夢を忘れない者たちの物語として、紡ぎ直されていて、泣けるほど素晴らしい作品になっています。

ケビン・コスナーは、「アンタッチャブル」こそ公開されていましたが、この作品が出るまでは、日本では男性映画俳優としては、マイケル・J・フォックスやミッキー・ロークなどの影に隠れるというか、あまり話題になっていなかった印象で、これで一気に女性ファンのハートを鷲掴みにして、旧作の「さよならゲーム」が急遽リバイバル上映されたような記憶です。

ジェームズ・アール・ジョーンズがダースベイダーの声を吹き替えていたのは、「フィールド・オブ・ドリームス」の映画パンフのプロフィール欄で知って、ベイダーは旧三部作の最後に仮面を外して、オビワンと談笑していた人じゃないのかよと、驚きました。

その吹き替えも担当する見事な声で、「みんながやって来るよ、レイ」と語る場面はぞくぞくして、それを真似したくて、英語のシナリオを買いました。
(バート・ランカスターがヒットを打つ場面を嬉しそうに想像するセリフも大好きです)

とうもろこし畑にいる間は、若い日の姿でいることも不思議なら、ドクやレイの父がフィールドに現れるのは、当時の記憶のままなのか、その後の自分が、若い頃をやり直そうと思いを抱きながら復活するのか、いろいろ疑問点も多くて、何より、ジョンは誰とキャッチボールしているか、わかっているのか、そのあたりは、それぞれの想像にお任せというところなのでしょうか。
(実は、考察本などで、しっかり結論が出ていたりして)

今回も長くなって、すみませんです。

2021/06/25 (Fri) 20:25 | EDIT | REPLY |   
ギターマジシャン  
追記

勢いで、映画と原作は「まったく別の視点から」なんて書きましたが、ストーリー的には、多少、はしょっていても、原作に忠実に映像化していると思います。

1人称で書かれていて、饒舌にも思える主人公の「僕の物語」が、映像化によって、もっと普遍的になったような印象で、それは自分の感じ方にすぎないところですが・・・。

2021/06/26 (Sat) 17:14 | EDIT | REPLY |   
m-pon5
m-pon5  
Re: キャッチボールのシーンに

>Paleriderさま

こんにちは♪

遠いころが懐かしく優しい気持ちにさせてくれる作品ですよね。
Paleriderさんもお父さまとの思い出が蘇ってきたとおっしゃる、あのラストシーン、たまらないですね。

わたしも久しぶりに見返して、もっと寂しく感傷的になるかと思ったら…
ぜんぜん違い胸の奥がこう、あたたかくなって自然に涙がこみあげてきました。

公開から30年近く,,わたしの父ももういなく、ほかにもその間に逝ってしまった人たちの顔とか浮かんできて、ああ、いまその人たちに会えたらなんて伝えよう、なんて。逆に、いまある瞬間、いる人たちを大切にしていかなきゃ、とか(なかなか毎日の生活に追われて忘れがちなのですがゞ) いろんなことを感じさせてくれて。

いい映画だなぁとシミジミ。野球と夕焼けと夢。永遠の作品ですね!
Paleriderさん、ほんとうにコメントありがとうございます^-^
またいつでも気軽にお越しください<(_ _)>

2021/06/26 (Sat) 19:05 | EDIT | REPLY |   
m-pon5
m-pon5  
Re: フィールド・オブ・ドリームス

>ギターマジシャンさま

映画館でご覧になり原作本をお読みになっていて
映画シナリオまでご購入されてたなんてサスガです~!

おっしゃる通り映画は原作要所をおさえつつも映画的により抒情的に脚色されていて大成功しましたね。
メイキングでは著者W.Pキンセラも「最高の映画にしてくれた!」と大絶賛。原作がある映画化は難しいですが作者のお墨付きをもらってるなんてウレシイですよね。インタビューでキンセラは「もう少し義理兄がイヤなヤツに描いても良かった」とは言ってたようです笑

ラストはとても不思議な感覚。ジョーやパパもグラハムもマウンドの中ではマイナー時代も含めメジャープレイヤー。だから若いままなのかと思ったり。
ラストはレイが後ろ姿のお父さんに「ダディ、キャッチボールしよう」と声をかけ父親は「そうだね、したいよ」と答えているので関係を分かっているようなそうでないような。そこがまた本来の天国と地上にいるハザマなのか、、。答えを出してないところがきっと幻想的で美しいラスト・シーンにつながっているんじゃないかな思います。コメントありがとうございます

2021/06/26 (Sat) 21:13 | EDIT | REPLY |   
AKISSH  
何も言えない

ずいぶん昔に見ましたが、自分にとって1つの宝物のような映画です。
素朴でシンプルなアメリカ、を代表するような映画でした。
ケヴィン・コスナーの代表作となりましたね。

2021/07/03 (Sat) 10:48 | EDIT | REPLY |   
m-pon5
m-pon5  
Re: 何も言えない

>AKISSHさま

「宝物」その言葉がピッタリの映画ですね。
優しくてあたたかくて^-^
ほんとに言葉はならないですよね。

最近の大谷選手の大リーグの活躍をTVで見ることが増えてから
ますますこの作品が大好きになりました。
「夢」「人生」を追いかける大人のファンタジー。アメリカにまた行きたくなってしまいます。
いつの日か…夢が叶いますように~ゞAKISSHさんコメントありがとうございます^-^

2021/07/03 (Sat) 22:09 | EDIT | REPLY |   

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